耐震補強工事の技術「既存梁部材の外側補強工法」

耐震補強工事の技術「既存梁部材の外側補強工法」のご紹介です。

マンションにおける耐震補強にはクリアすべき様々な課題がありますが、
主なハードルの一つに、居住者が住みながらでの工事を求められることが挙げられます。従来の例として、梁をU字型(室内側・梁底面・屋外側の3面)で補強する工事では、梁の室内側の施工時には居住者の仮住まい(一時的な引越)が必要になる場合も想定されます。

この「既存梁部材の外側補強工法」は、建物の鉄筋コンクリートの梁に対する、建物外側のみからの補強であることが大きな特徴で、工事の際に住戸内での作業を必要としないというメリットがあります。

また、その他にも、既存梁と補強部は「あと施工アンカー」のみで一体化するため、接続界面に目荒らしを行う必要がなく、施工時の振動・騒音・粉塵の発生が低減されるという利点があり、また、工期の短縮やコストダウンの効果も見込めます。

「耐震診断はしたものの、耐震補強は現実的じゃない」というマンションは少なくないと考えますが、このような技術革新によって耐震改修が促進されることを期待します。

http://www.tobishima.co.jp/news/news140331.html